ジンの蒸留方法を分かりやすく解説!

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ジンの蒸留方法を分かりやすく解説!

ジンの蒸留方法

薬用酒だった頃のジンとは違い、現在の蒸留方法は大きく二つに分かれます。
1つがロンドンドライジンとシュタインヘーガーが作られる、連続式蒸留器(パテントスチル)です。
蒸発させ、それを留めることによって再び凝縮させるという点では、既存の蒸留器と変わりはありません。
従来の蒸留器との大きな違いは、アルコール発酵させた溶液をそのまま連続して蒸留し続けるという点です。
この蒸留方法により、不純物が綺麗に除去され、クリアなジンを作り出せるのです。

 

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そしてもう1つが、ジュネバジンが作られる単式蒸留器(ポットスチル)です。
これは、蒸留する度にアルコール発酵した溶液を加え、終了すればその溶液を排出するという簡単なものです。
シンプルな構造のため、風味を残したジンを作ることができます。
連続式蒸留器に比べるとアルコール度数を上げるのは難しいですが、それも1つの個性として受け入れられています。
同じ蒸留器でもどのように使うかで、風味や酒質が変わってきますので、ジンの可能性は無限の広がりを見せてくれます。

 

ジンの作り方

ジンの原料は大麦麦芽・トウモロコシ・ライ麦が主流ですが、どんな材料をどう使うのかで全然風合いが違ってきます。
例えばジュネバジンはスピリッツ作成の段階で大麦麦芽を多く加えるため麦芽香が強く、シュタインヘーガーは後でブレンドするための生のジュニパーベリーの香りが強く出てきます。
その後発酵され醸造酒になった後、連続式蒸留器もしくは単式蒸留器で蒸留され、アルコール度数が高いスピリッツになります。
その過程もしくはその後で、草根木皮(ボタニカル)で香味づけ、味を落ち着かせるために樽熟成、ジュニパーベリーで作ったスピリッツとブレンドするなど、それぞれ異なった製法を行い、個性的なジンになっていきます。

 

 

ジンの種類

蒸留酒のジンには銘柄もたくさんありますが、そもそも作り方が違ういくつか種類があります。
代表的なものとしては、ロンドンドライジン(イギリス)、ジュネバジン(オランダ)、シュタインヘーガー(ドイツ)が有名でそれぞれが違う顔を持ち合わせています。
同じジンなので共通する部分も多いですが、それぞれに作り方があり、1つ1つがジンの歴史を築いてきました。
まるでスコッチウイスキーのように、個性的なジンを楽しみつつ、お気に入りの1本を探せるというのもジンが持つ魅力の1つです。
フルーツの香りづけをし、甘い口当たりを実現してより飲みやすさにこだわったジンもあり、女性を中心に人気を集めています。
また小規模生産のクラフトジンが2017年から世界的にブームになっていて、はちみつの味をつけた「バーヒルジン」などは世界中でヒットしています。
ジンと聞くとハードルが高く感じるかもしれませんが、このように最近は飲みやすいタイプも増えてきています。
一先ず飲み始めるのならば、まずは現在の主流であるロンドンドライジンから手を付けるといいかもしれません。
銘柄で言えば、タンカレー、ボンベイサファイア、ビーフィーター、ゴードンあたりが有名所です。
キレのある飲みごたえに、口の中に漂う爽やかな香りを一度知ってしまうと、もうジンの魅力から逃れられません。

 

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