ジンのアルコール度数に高い低いの違いはある?最高度数のジンは?
ジンのアルコール度数はどれくらい?
ジンは「蒸留酒(スピリッツ)」の1種で、アルコール度数は40%程です。
蒸留酒の仲間としてはジン、ウォッカ、ラム、テキーラ(世界四大スピリッツ)、
他にもウイスキーやブランデーなどがありますが、これら全て基本的にはアルコール度数は40%前後となっています。
蒸留酒は発酵によって生まれた酒をさらに蒸留することでアルコール度数を高めているので、全てアルコール度数が高めです。
蒸留酒とは逆に「醸造酒」は、果実や穀物を原料に酵母の発酵作用によって作られた酒で、蒸留過程がないためアルコール度数が低めです。
醸造酒の仲間にはワイン、ビール、日本酒、シードル、ミード、プルケなどがあります。
他にも「混成酒」という種類があり、これは醸造酒・蒸留酒を原料に草根木川、果実、香料、糖分を混ぜたり、浸出して作るお酒です。
使用する原料で、香草系(カンパリ等)、果実系(カシス等)、種系(カルーア等)などに分類されます。
お酒の種類 |
アルコール度数 |
---|---|
ジン |
40度 |
ウォッカ、ラム、テキーラ、ウイスキー、ブランデー、泡盛(古酒) |
40度 |
泡盛 |
25度~30度 |
焼酎 |
20度~25度 |
日本酒、ワイン |
15度 |
梅酒 |
8~15度 |
ミード |
12度 |
シャンパン |
11度 |
ビール、シードル |
5度 |
プルケ |
4度 |
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ジンの最高度数は?低いジンはある?
流通しているジンの中で一番アルコール度数が高いのは、ピムリコジンとプリマスジンで57度です。
逆にアルコール度数が低いジンは「ノタリスVO」「デ・カイパー・ジュネヴァ・ヤング」でそれでも35度。
アルコール度数は銘柄によりますが、やはり数が多いのは40度前後になります。
アルコール度数 | 銘柄 |
---|---|
57% | ピムリコジン、プリマスジン57° |
55.2% | ケイデンヘッド・オールド・ラジェ |
50% | ビーフィータークラウン・ジュエル、ボーズオールド・トム・ゴールド |
47.5% | ウィルキンソンジン47.5°、ギルビージン47.5° |
47.3% | タンカレーナンバー10、タンカレースペシャルドライジン |
47% | ボンベイサファイア、バーネット47°、ビーフィータージン47°、ボーズオールド・トム |
46% | ウィルキンソンプレミアム |
45% | ブードルス、ブルームズベリレモン・フレーバー、ブルームズベリオレンジ・フレーバー、ボルスシルバートップドライジン |
43% | チャーチル43°、マルボロー43°、パーク・レーン43° |
42% | ノールズジュネヴァ15年 |
40% | ビーフィータージン40°、ブラック・デスジン40°、バーバリー、バーネット40°、ゴードン40°、ヘンリーズスペシャル・オールド・トム、ケンジントンジン、ロンドン・バーニングジン、オールドチェルシーロンドン・ドライジン、オールドチェルシーオールド・トムジン、オールド・トムジン40°、プリンス・チャールズ、シーグラム40°、サー・ウォルターローリー、タンカレー・マラッカジン、ツヴァルスキージン |
38% | シンケンヘーガー、シュリヒテ・シュタインヘーガー、シュリヒテ・ウルブラント、コークドライジン、デ・カイパー・ジュネヴァ・オールド、ノールズヤング・ジュネヴァ |
37.5% | ボルス・ジュネヴァ、ギルビージン37.5°、ヒーリーズドラインジン37.5°、 |
37% | ウエストミンスター、ウィルキンソンジン37° |
35% | ノタリスVO、デ・カイパー・ジュネバ・ヤング |
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ジンのカクテル別アルコール度数は?
そのままではアルコール度数が高いジンも、カクテルにすれば飲みやすくなります。
アルコール度数が高いジンを使ったカクテルの代表は「マティーニ」で42度ほど。
逆に弱いカクテルの代表は「ジントニック」で16度ほどになります。
アルコール度数 |
カクテル |
---|---|
45% |
アラスカ |
43% |
ダーティ・マティーニ |
42% |
マティーニ、アースクエイク、ギブソン、 |
40% |
エンジェル・フェイス、クラシック・ドライ・マティーニ、セブンス・ヘブン |
39% |
ジェイ・エフ・ケー |
38% |
青い珊瑚礁 |
37% |
カジノ |
36% |
カンパリ・カクテル |
35% |
アラウンド・ザ・ワールド |
34% |
ホワイトレディ |
33% |
ギムレット |
32% |
アレキサンダーズ・シスターズ |
31% |
オレンジ・ブロッサム、ジン・アンド・イット |
30% |
キス・イン・ザ・ダーク、パラダイス、ブルームーン |
29% |
ネグローニ |
25% |
カフェ・ド・パリ |
24% |
ピンク・レディ |
22% |
コスモポリタン・マティーニ |
20% |
ミリオン・ダラー |
19% |
ロングアイランド・アイスティ |
16% |
ジントニック、オレンジフィズ、ジン・デイジー、ジンバック、ジンフィズ、ジンリッキー |
15% |
シンガポール・スリング |
11% |
トム・コリンズ |
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ジンのアルコール度数が高い理由
アルコール度数が高くなると、アルコール臭ばかりが強くなり、味だけでなく風味も共にバランスが崩れてきます。
もちろん、それによって一般的に冷凍庫で凍ることはなく、キンキンに冷やした状態で飲むことも、長期保存に向いているという利点もあります。
高いアルコール度数の理由として、本来の目的が薬用酒であったことが考えられます。
でも、そのままでは口当たりもよくなく、度数が強いだけでは症状もよくなりはしません。
そこで目を付けられたのが、利尿作用のあるジュニパーベリー(ねずの実)です。
これによって、利尿・解熱・健胃剤と、薬用として大いに効果を発揮しました。
それだけではなく、もたらされた爽やかな香りと味わいからか、民衆に大好評となり、その時、ジンが誕生することとなりました。
偶然といえばそれまでかもしれませんが、ジンのアルコール度数が高い理由は、そういった経緯が関係しています。
ちなみに、冷凍庫に保存して冷やすことによって、アルコールの揮発による独特の臭いや刺激を抑えることができ、飲み易くなりますので、おすすめです。
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