マティーニに合うおつまみはこれ!カクテルの王様をもっと楽しもう
ボタニカルの香りが豊かなジンをベースにしたカクテルは、爽やかな味のものが多いです。
その中でも、やはり外せないのは「カクテルの王様」とも呼ばれるマティーニではないでしょうか。
一言にマティーニと言っても、レシピに使うジンやベルモット(香草ワイン)の種類も豊富なため、バーテンダーの個性が表れるカクテルです。
シンプルなゆえにバーテンダーの腕が試されるカクテルといってもいいでしょう。
そして、ジンも白ワインを主体としたベルモットも食前酒にピッタリなお酒です。
なのでショート・ドリンク(小さいグラス)のマティーニを食前酒でクイっと飲むのも、おすすめです。
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マティーニに合うおつまみは?
ジンベースの代表的なカクテル、マティーニはバリエーションが豊富です。
通常であれば、カクテルにはそのカクテルにあったおつまみというのが、なんとなくあるのですが、なにせジンベースのマティーニは、アレンジが様々なために、同じジンで作ったカクテルであるのにもかかわらず、味わいがそれぞれまったく異なることも多いのです。
そのため、あうおつまみも多岐にわたりますので、いくつかご案内します。
力強く苦味のあるクラシックマティーニには、癖のあるチーズや塩気のナッツがおススメです。
逆にフルーティなミックスベリーやザクロを使ったマティーニには、フルーツの盛り合わせやレモンの利いたエビのカクテルなどが合うでしょう。
ジンを使わないスパイシーなウォッカマティーニにはバターロールや甘いタルトなどが意外と合いますし、スイート系のマティーニにはスパイシーなサルサディップやソーセージなどもいいでしょう。
マティーニの基本はジンとベルモットを合わせるだけなので、家で作ることも十分可能。
お好みのマティーニとお好みのおつまみを、じっくり研究してみるのも楽しそうです。
なんで「カクテルの王様」なの?
ジンベースのカクテルでは、ジントニックとマティーニが代表格と言って良いでしょう。
あらゆる居酒屋で見かけるジントニックに対して、マティーニはお酒に詳しい人にしかあまり認識されていないカクテルかもしれません。
知名度もイマイチ、さらにドライ・ジンにドライ・ベルモットを加えてオリーブで飾るだけのシンプルなカクテルなのに、なぜ「カクテルの王様」と呼ばれるのでしょうか。
それには大きく三つの理由があります。
一つめに、日本でそこまで知名度がなくても、マティーニは「世界の好きなカクテルランキング」では必ず上位に上り詰めるほどの不動の人気があって、世界中の酒飲みに愛されていることが挙げられます。
二つ目に、レシピがシンプルであるが故にバーテンダーの力量が試されるカクテルであるということ。
最後に、豊富なバリエーションがあり「ザ・パーフェクト・マティーニ・ブック」という本に掲載されているマティーニのレシピはなんと268種類もあること。
人気、奥深さ、バリエーションの多さ、これらがマティーニが王様と呼ばれる理由です。
数々の名優や文豪も愛したマティーニ。
マティーニ好きは、自分好みの量や調合でオーダーします。
ジントニックも手軽で魅力的ですが、たまにはマティーニを楽しむのも楽しいですよ。
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マティーニの種類とアレンジバリエーション
マティーニの基本的な作り方はドライ・ジンにドライ・ベルモットを加えてオリーブを添えるのですが、バリエーションが驚く程豊富で、マティーニに区分されるレシピは268種類存在することは先程ご紹介しました。
なぜマティーニがそんなにたくさんあるのかと言うと、ジンとベルモットの種類や配合を変えるだけで、多彩な味わいを繰り広げるからなのです。
例えば文豪ヘミングウェイはドライなマティーニを好んだため、ジン15に対してベルモット1の比率でオーダーしました。
イギリスのウインストン・チャーチルは「ウルトラ・ドライ・マティーニ」といって、ベルモットの瓶を眺めながらジンのストレートを飲んでいたそうです。
反対にマティーニが辛くて飲みにくかったマリリン・モンローは、砂糖を入れて注文したそうです。
映画007ではジェームス・ボンドはジンの代わりにウォッカを使ったウォッカ・マティーニを「ステア(バースプーンで混ぜること)でなくシェイクで」とオーダーしています。
他にもオリーブの代わりにオニオンを添えるギブソン、ウォッカとカカオリキュールを混ぜ、オレンジピールで飾るチョコティーニなど、本当にマティーニの種類は豊富なのです。
ゆっくりとマティーニを楽しみたいなら、オンザロックでいただくのもアリです。
ショート・ドリンクはゆっくり飲んでいるとすぐぬるくなってしまうので、すぐに飲みきるのがマナーとされています。
のんびり楽しみたいという方は、ロックで注文すれば、ジンとベルモットの個性的な強い香りと味を心ゆくまで堪能することができるでしょう。
マティーニを巡る論争がある?
マティーニのバリエーションの幅は想像の域を越え、他のジンベースのカクテルとは別格だと考えた方が良いでしょう。
作り手だけじゃなく客それぞれが独自のこだわりを持つマティーニは、各々がいかに「通」であるかを相手に知らしめたいがために、しばしば「マティーニ論争」なるものまで生んでしまいます。
ジンはキンキンに冷やすか否か。
ジンとベルモットのベストな比率は?
添え物のオリーブはどのタイミングで食べるか?
オリーブは塩漬けか乳酸発酵のものか、はたまた種ありか種無しか…。
マティーニ論争はとにかく多種多様であり、それだけこだわりの自分だけの一杯を持つファンが多いことがうかがえます。
なので静かにマティーニを楽しみたければ、バーでは「マティーニ論」の話題は無難かもしれません。(笑)
こだわった一杯があっても、それを相手に強要せず、自分だけで静かに楽しむのがスマートなマティーニファンだと思います。
カクテル言葉
ドライジンとドライ・ベルモット、オリーブでつくる大人のカクテル、ドライマティーニは「知的な愛」を表します。
ムードがあるバーカウンターで静かマティーニのグラスを傾けていたら、知的に見えるかもしれませんね。
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