ジンの美味しい飲み方と割り方
鋭い切れ味と香りが特徴のお酒
ジンは大麦やライ麦、ジャガイモを原料として作られる蒸留酒です。
元々薬用酒として作られた歴史があり、蒸留する際にボタニカルなどの薬草成分やジュニパーベリーなどを加えて作られますが、ジン独特の鋭い切れ味と口に入れた瞬間に広がる香りはこれらの薬草成分からくるものであり、ジン最大の特徴でもあります。
同じ蒸留酒であるウォッカと使用される原料はほぼ同じですが、ウォッカが蒸留した原酒をさらに白樺の炭によって濾過することで、癖の少ない口当たりまろやかな飲み口になるのに対し、ジンは蒸留時にジュニパーベリーで香りつけするだけなので、鋭い飲み口に仕上がります。
ジンは大きく分けて4種類のジンがありますが、王道の飲み方は種類によって異なります。
以下、種類ごとのおすすめの飲み方をご紹介していきます。
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最もスタンダードなのがドライ・ジン
ジンには4つの種類があり、それぞれ特徴や製法が異なりますが、その中でも最もスタンダードなのがドライ・ジンです。
ジュニパーベリーなど植物香料で香りづけしてあるため癖が強く、ストレートで飲む場合は好みがはっきり分かれます。
そのままの飲み口が好きという人はストレートが一番美味しい飲み方ですが、癖が強すぎるという人の場合は柑橘系エキスの入った炭酸水トニックウォーターで割るジントニック、レモンジュースやジンジャエールなどで割るジンバックなどが飲みやすいでしょう。
アルコール度数が高いためにぐいぐい飲むお酒ではありませんが、自分の好みに合った飲み方を見つけると、そればかり飲みたくなるほどに病みつきになります。またジンそのものの味わいが好きな人は、上質なボタニカルによって豊かな香りを漂わせるタンカレーロンドンドライ・ジンなどをストレート、ロックで飲んでみてください。
より上質な味わいを楽しむことができます。
甘みととろみが特徴のジュネヴァ
昔ながらも製法で作られるジュネヴァは古くからあるジンの原型に近い種類で、原料はドライジンと同じであるものの、麦芽が多めに混合してあり、糖化発酵してできた醸造酒をジュニパーベリーなどに漬けこんで、単式蒸留器で蒸留して作り上げられています。
蒸留回数が1回と少なくより濃度が濃いため、ドライジンよりも香料が濃厚であり、風味が強く感じられコクのある味わいであるのが特徴です。
飲み口がとろりとして何とも言えない甘みがあることから、このトロミを活かして楽しむのがおすすめです。
とろとろになるまで冷凍庫で冷やし、ストレートで少しずつ楽しむと最高です。また冷やすことで香りが抑えられるため、ジン独特の癖が苦手でもストレートの良さを楽しみやすいです。
甘くこっくりしたお酒が好きという人にもおすすめです。
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マイルドな口当たりのシュタインヘーガー
シュタインヘーガーはドイツが主産地のジンです。
香りづけに使用するジュニパーベリーに、乾燥ではなく生の実を使用しているのが大きな特徴です。
発酵させたジュニパーベリーを単式蒸留器で蒸留、並行して麦芽やとうもろこし、ライ麦などの穀物を連続式蒸留器で蒸留、それぞれから作られる蒸留酒をブレンドして再蒸留し作り上げています。
生のジュニパーベリーを使用することから風味や甘みが控えめで、マイルドでスムースな味わいが楽しめるのが魅力です。
ドイツではビールを飲む前に胃を活性化させる目的でショットグラスで一杯飲むのが通例となっており、そのため本場に倣ってストレートやロックで飲むのがおすすめですが、カクテルの材料としても向いているため、こちらで楽しむのも良いでしょう。
ジンジャー・ジンジャーなどは度数が低いため、お酒に強くない人やジン初心者の人はこちらからスタートするのがおすすめです。
カクテルの材料で知られるオールド・トム・ジン
ドライ・ジンが作られる以前、雑味を抑える目的で砂糖を加えて作られていたのがオールド・トム・ジンです。
製造方法はドライ・ジンと同じで、違いは砂糖を2%加えてあることだけ。
そのためドライジンに分量の2%の砂糖を加えればオールド・トム・ジンと同じ味を再現できます。
ジンはカクテルのトム・コリンズの材料として使われているので、この方法で飲むのがおすすめです。
もちろんストレートでも美味しくいただけます。
間違いないのは柑橘系のカクテル
ジンはそれぞれ種類や銘柄の特徴を活かして様々な飲み方ができますが、迷った場合には柑橘系のカクテルにするのが間違いありません。
レモンやライム、オレンジなどとは特に相性が良いですから、まずはこういったものを楽しんでみると良いでしょう。
独特の鋭い飲み口がキリっとした味わいを楽しませてくれるため、桃やベリーなど甘めのフルーツと組み合わせるのもおすすめです。
ジン単体の癖が強いながらも、何でも他の飲み物と調和してくれますから、様々なオリジナルカクテルを試してみてください。
オレンジジュースで割るオレンジブロッサム、ジンジャエールで割るドラゴンフライ、パイナップルジュースとペパーミントで割るアラウンドザワールドなどは比較的自分でも簡単に作れます。
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